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きみはいい子

きみはいい子

中脇初枝

2013年度本屋大賞部門
第4位

クチコミ( 3

夕方五時までは家に帰らせてもらえないこども。娘に手を上げてしまう母親。求めていた、たったひとつのもの―。それぞれの家にそれぞれの事情がある。それでもみんなこの町で、いろんなものを抱えて生きている。心を揺さぶる感動作。

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「きみはいい子」 の評価/クチコミ

papizouさんの評価:

きみはいい子は連作ですが、べっぴんさんが心に残りました。主人公は母親の私と娘のあやねですが、公園ではママ友の前では優しいお母さんを演じていますが、家に帰るとあやねを虐待しています。この辺りはよく聞くこともあるので時代背景により増えているのかなと思っていましたが、あやねが公園から家を帰らない場面で、すこしうるりときました。本来安心できる家庭より、外の公園がすきとは切なすぎます。友達であるはなちゃんの家に2人で遊びに行きますが、ちょっとしたことで娘を虐待していることをはなちゃんのままに悟られます。どうなるのかなと思っていたら、はなちゃんにではなく、母親の私に抱き付きます。母親である私も自分の母親に虐待されていたことにはなちゃんままは気づきますが、自分も同じ環境で育てられていたからです。はなちゃんままはとっくに気が付いていて見守っていたことがわかりました。

この場面ではすべての登場人物が傷ついていたのがわかり、号泣してしまいました。子供の虐待という暗いテーマですが、誰が悪いとはいえず、助け合っていきていくことが大事であることを思い知らされました。

けいごさんの評価:

しっかりと心を構えて挑まないと、自分の心に痛みを負ってしまう一冊です。テーマは虐待としているもので、リーダーも居なければ救うヒーローも登場しません。ただたんに現実の子育てに関して商店が当てられている作品です。過去の自分に、特に子供時代に虐待とまでは行かないけど、否定的な環境で育った人には辛い物を思い出させてしまうこともあります。大人になってから読むべき本であり、子育て中の人にも読んでもらうのも良いと思います。様々な例の虐待を取り扱っているのですが、そのリアルな痛みを知るというのは大切なことだと思います。今の現代を知る上では良い本だとも言えますが、どうしても読んだあとのスッキリしない感情があります。どうして長く虐待は続いてしまうのか、親となったら過去を忘れてしまうのか、そういった部分にもう少し踏み込んだ内容が欲しかった。人によっては拒絶してしまうし、周りにそういった人が居なければ最後まで読める本です。読み手次第で評価が全く変わってくる本だとも言えます。

かばのシャーロットさんの評価:

色々なシチュエーションでの虐待の話です。

ただ、救いようがないわけでなく、希望の明かりがほんのり見えるので読後感は悪くないです。

しかし、その救いの手がどれも少し凡庸に思えて、心から感動するということはありませんでした。

もっと残酷で見てみぬふりをせざるを得ない現実があるので、「そんな甘くない」って思ってしまいました。

そういう意味では、理想を書いた小説なのかもしれません。

でも私がこんな風に感じるのも、現在当事者じゃないからでしょう。

もし育児ノイローゼに陥っていたり、介護地獄の真っ只中にいるならば、身につまされてとても読んでいられないと思います。

そういう意味では、虐待には縁遠いような中高生に読んでもらいたいと感じました。

世の中にはどうしようもなく辛い理不尽なことがあるということ、でも必ず誰かが見ていてくれる、手を差し伸べてくれるという希望をもてたら、未来への恐れが少しなくなるかもしれないと思ったからです。

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