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さくら

さくら

さくら

西加奈子

2006年度本屋大賞部門
第10位

クチコミ( 2

ヒーローだった兄ちゃんは、二十歳四か月で死んだ。超美形の妹・美貴は、内に篭もった。母は肥満化し、酒に溺れた。僕も実家を離れ、東京の大学に入った。あとは、見つけてきたときに尻尾にピンク色の花びらをつけていたことから「サクラ」と名付けられた十二歳の老犬が一匹だけ。そんな一家の灯火が消えてしまいそうな、ある年の暮れのこと。僕は、実家に帰った。「年末、家に帰ります。おとうさん」。僕の手には、スーパーのチラシの裏に薄い鉛筆文字で書かれた家出した父からの手紙が握られていた―。二十六万部突破のロングセラー。

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「さくら」 の評価/クチコミ

睡蓮さんの評価:

ひとつの家族のお話。お父さんとお母さんと、男の子2人、その下に女の子1人の3人兄妹と、犬という、よくある普通の構成の家族のお話です。西加奈子さんの本は、私の中ではすごく好きな作品と、あまりピンとこない作品とキレイに分かれるのですが、この作品は、すごく好きなほうの作品です。

大きく分けると、3人兄妹の、微笑ましくてすごく懐かしくなる幼少時代(お父さんもお母さんもまだ若くてかっこいいのです)、甘くて苦い思春期ど真ん中、かなり苦しく切ない中高生時代、そして、大人になったたった今。という時間系列になってますが、その時代毎の兄妹の成長やら、それぞれの複雑な心の内側、家族の変わり様に心を掴まれ、時間の流れとその残酷さ、家族みんなの愛情に涙が止まりません。読後、しばらくは思い出し泣きをしてしまっていましたw

犬好きな人には、是非とも薦めたくなる作品です。そして飼っていない人は、とっても飼いたくなるだろうと思います。

しんまちこさんの評価:

この本は友人からのお勧めで、ハードカバーであったため通勤には少々荷物になるな・・と思いながらも

購入。読み始めていくうちに・・出社まで電車、休憩時間、すべての時間を費やし、読み終えたほどの気持ちが入り込んだ作品でした。主人公の心の動きが細かく描写されているだけでなく、自分自身持ったことのある奥底の感情とだぶったりするところがあったのも引き込まれる要因だったのかも知れません。家族間の感情、大切な人への思いと感情、やるせない自身の感情などが織り交ざっていく中、何が今一番自分自身に苦しみを与え、葛藤しているのかと悶えながらも、少しずつ解き放たれていく家族間の蟠りと自信の葛藤とが手に取るように響いて、休憩室で思わず泣いてしまったほどでした。読み終えた感想としては、家族として大きな問題を抱えたときに何が一番人の心を解放すのか?当たり前であるが愛情であり相手と向き合うことであり優しさであること、それに尽きる。わかっている事ではあるが、この本を読み涙したのは・・その苦しみを分かち合えた家族という存在、家族について思いをはせ、共感したからだろうと思う。感動という一言ではなく、深い感慨も持った本でありました。

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