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全レビュー・口コミ件数:341件

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さようなら、オレンジ

さようなら、オレンジ

さようなら、オレンジ

岩城けい

2014年度本屋大賞部門
第4位

クチコミ( 2

オーストラリアの田舎町に流れてきたアフリカ難民サリマは、夫に逃げられ、精肉作業場で働きつつ二人の息子を育てている。母語の読み書きすらままならない彼女は、職業訓練学校で英語を学びはじめる。そこには、自分の夢をなかばあきらめ夫について渡豪した日本人女性「ハリネズミ」との出会いが待っていた。第29回太宰治賞受賞作。

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「さようなら、オレンジ」 の評価/クチコミ

醤油さんの評価:

中盤までは仕掛けに翻弄されて面白く読めました。しかし、最後までその気持ちを保つのは難しかったです。それなりには得る物がありましたが、読後の爽快感は得られませんでした。率直に言って疲れました。前向きなメッセージや情熱のようなものを発信しようとしたのは分かるのですが、その為に配置されたような設定が透けて見えてしまいあまり好きではありませんでした。

ワールドワイドな設定で、言語の違いなどが箇所箇所で出て来るのですが、その箇所箇所でいちいち引っ掛かってしまいました。この設定でないと描けない世界観という物ではなかったように感じます。異境の地という設定ならばファンタジーな異世界へ転生した方が却って説得力があったのではとすら感じました。

とは言え、沢山の賞を受賞し、ベストセラーになり多くの人が好感を持った作品なのでこれは客観性に欠く個人的なレビューなのかも知れませんね。ただ10年後もこの作品を覚えているかと言われたら自信はありません。残念です。

pinoさんの評価:

難民として、戦乱を逃れてアフリカからオーストラリアに移ってきたサリマ。

2人の子供を抱えて働くサリマと日本人のサユリが英語を習得するなかで物語は進んでいきます。

外国人同士のサリマとサユリが言葉の壁を感じながらも少しずつ理解しあい、距離を縮めていく中で、友情を深めていく喜びを感じる半面、たとえ家族であっても心が通じないという辛さもリアルに描かれています。

“言葉”という日常において大きな比重を占めるものにが伝わらない不自由の中で、一生懸命に人生に向かっていく姿勢、生きていくことの辛さがしっかりと描かれています。

また、エピソードの中で軽く触れられている、自国の言葉であっても読み書きができない”監督”が、再び勉強をしなおして運転免許を取得するということで、自信を持っていく姿に、感動し、泣かされました。

この作品はわずかに160ページという短い作品であるにもかかわらず、まるで長編小説でも読み切ったような充実感がありました。

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