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そのときは彼によろしく

そのときは彼によろしく

そのときは彼によろしく

市川拓司

2005年度本屋大賞部門
第10位

クチコミ( 3

小さなアクアプラント・ショップを営むぼくの前に、ある夜、一人の美しい女性が現れる。店のドアに貼ってあったアルバイト募集のチラシを手にして―。採用を告げると彼女は言った。「私住むところがないの。ここに寝泊まりしてもいい?」出会うこと、好きになること、思いやること、思い続けること、そして、別れること…。ミリオンセラー『いま、会いにゆきます』の著者による、最高のロマンチック・ファンタジー。

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「そのときは彼によろしく」 の評価/クチコミ

響さんの評価:

『いま、会いにゆきます』の作者さんらしい作品です。

作品の雰囲気がとても好きです。

『いま、会いにゆきます』はまだ恋人を居なかった頃女友達と2人で映画を観に行き、周りのカップルの多さに辟易した思い出があるのですが、この市川さんが描く人と人との出逢いの奇跡の物語が好きです。

こんな出逢いってあるの?こんな風に人を想い、互いに想い合える相手に出逢えたら素敵だろうなと市川作品に触れる度に思います。

それは他人に熱く語ると青臭く聞こえる内容で、気恥ずかしくて決して言えないけれど、何となく好きで読みたくなる作家さんなんです。

読むと心落ち着く感じがします。市川さんの優しい文章がそうさせるのかゆったりとした読書の時間を楽しめます。

大人になってから読みたいと思える恋愛小説(になるのかな?)にはなかなか出逢えないので、この出逢いを大事にしたいと思います。

この市川さんの作品は自分だけが楽しむ本だなぁと感じます。人にはあまり勧めません。

じょえたすさんの評価:

村上春樹を思わせる文体で、静かで穏やかな雰囲気で描かれる恋愛小説。

アクアプランツの店長の主人公が、羨ましくなってくる作品だ。

主人公は、特に容姿が優れた訳でもないし、女性が苦手で、一件ぱっとしないように見える。

所が、実際には出来る有能な部下がいて、好きな事を仕事にして暮らしていくだけの収入もある。

結婚紹介所で紹介された女性は、聡明で容姿も整っていて、お互いを知るためのデートもうまくいっていた。

そんな所に、絶世の美女まで現れて、主人公の店に住ませてほしいと言ってくるのだ。

健全な男子なら、疎ましさを感じる程に恵まれた主人公なのだが、展開が進むに連れて主人公に読者であるこちらまで惹かれていく。

煮え切らないし、大人しいし、頼りなさそうではあるのだが、優しくてどことなく暖かさを感じる主人公なのだ。

実は絶世の美女は主人公の幼馴染で、お互いに幼いころからの秘めた思いに気付く。

序盤の安らかな展開から、美女の病が発覚し、二人の別れが迫ってくるのだが、その頃には主人公の為に展開にハラハラしながらページをめくったものだった。

主人公はもちろん魅力的だが、出番が多くないはずの主人公の父も魅力的で強く印象に残る作品だった。

新田さんの評価:

独特の世界観と、登場人物たちの際立つキャラクターが特徴の一冊です。幼なじみの3人がずっと昔にした約束、将来それぞれの人生を歩くようになった3人の姿が丁寧に描かれていて、心が震えるような寂しさと切なさと、どこかに羨ましさを感じました。ストーリーは“どこかにあるような”話ですが、少しだけファンタジー的な要素があり、場面を容易に想像できるのになぜか現実離れした気持ちになれます。

登場人物達は全員魅力的で、何より「大切な物が何かを知っている」人たちです。彼らが大切だと思うものを大切にしている姿というのは、いつの間にか忘れていた子供の頃の純真さや、未来に感じていた希望のようなものを思い出させてくれました。

文章や言葉選びも繊細でとにかく美しいというのが印象的です。細くて触ったら壊れてしまいそうなのに、手を伸ばしたくなるような、そんな魅惑的な世界観です。自分もこんな風に過ごしたかった、これからこうやって暮らしたい、そんなふうに思わせるようなストーリーです。

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