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その日のまえに

その日のまえに

その日のまえに

重松清

2006年度本屋大賞部門
第5位

クチコミ( 2

僕たちは「その日」に向かって生きてきた―。昨日までの、そして、明日からも続くはずの毎日を不意に断ち切る家族の死。消えゆく命を前にして、いったい何ができるのだろうか…。死にゆく妻を静かに見送る父と子らを中心に、それぞれのなかにある生と死、そして日常のなかにある幸せの意味を見つめる連作短編集。

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「その日のまえに」 の評価/クチコミ

ぽんたさんの評価:

この本との出会いは、ちょうど母がステージ4のガンの宣告を受けた時でした。

自分にとって最も身近な存在の一人である母が、私の目の前からいなくなってしまうかもしれないという気持ちをどんな風にして飲み込めば良いのか、どんな風に折り合いをつけて自分の生活というものを続けていけば良いのか、そんな風に悩んでいた時に手に取った一冊です。

ガンと宣告を受けた人の話、逆にガンと宣告を受けた家族を支えている人の話など、短編集になっているのですが、読み進めていくとそれらの話が全く独立しているのではなく、交差する部分があることに気づきます。

全ての話がとても心に残る1話となっているのですが、私の心に1番残った話が、この小説のタイトルにもなっている「その日のまえに」でした。

ガンの宣告を受けた妻を持つ夫が主人公のストーリーで展開していくのですが、死の宣告を受けた妻は、夫と自分の死について語ります。

子どもに自分の弱った姿を見せたくない妻は、病院へ子どもが来ることを拒否していたのですが、最後の最後、危篤の連絡を医師から受けた時に、夫は子どもたちを連れていきます。

一人一人の登場人物の心の動きがとても丁寧に描かれており、何度読見返しても、涙を流さずにはいられない一冊です。

新さんの評価:

仕事の取引先の人から進められて読んだ本です。

短編シリーズはあまり好きではないのですが、
この本には引き込まれるものがありました。

余命いくばくもない人の心情がありありと
描かれていました。

死を題材にする本やドラマはごまんとありますが、なぜか心に残っています。

重松清さんの本はこの「その日のまえに」以外にも死が題材となっている本「カシオペアの丘で」を
読んだことがあります。

この長編小説であるカシオペアの丘では、本当に
重いお話でしたが、その日のまえに、は重いながらも
なぜかさわやかな読後感がありました。

短編ながらも連作なので、すいすいとページが進みます。

そして、なにより、毎日仕事や人間関係のささいなことで
心を荒立てている自分が情けなくなりました。

当たり前の毎日、健康であること、屋根のある家で
くらせること、ご飯を食べれること、そんな日常に
感謝できるようになりました。

また、若いときに死別した恋人のことも思い出さずにはいられませんでした。

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