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アヒルと鴨のコインロッカー

アヒルと鴨のコインロッカー

アヒルと鴨のコインロッカー

伊坂幸太郎

2004年度本屋大賞部門
第3位

クチコミ( 6

引っ越してきたアパートで出会ったのは、悪魔めいた印象の長身の青年。初対面だというのに、彼はいきなり「一緒に本屋を襲わないか」と持ちかけてきた。彼の標的は―たった一冊の広辞苑!?そんなおかしな話に乗る気などなかったのに、なぜか僕は決行の夜、モデルガンを手に書店の裏口に立ってしまったのだ!注目の気鋭が放つ清冽な傑作。第25回吉川英治文学新人賞受賞作。

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「アヒルと鴨のコインロッカー」 の評価/クチコミ

やまもんさんの評価:

伊坂作品はどれも好きなのですが、この作品は、恐かったです。

伊坂作品の中でも、群を抜いて悪意が蔓延していて、助かってほしいと思いつつ、ひどいことにならないように願いながら読んでました。

仙台に半年だけ住んでたのですが、よい思い出しかなく、人もみんな親切だったので、仙台にこんなに悪意があるはずがない!と思いつつ読んでました。

お人よしの椎名ののほほんとしたかんじが、ペット殺しの悪意との対比で、より恐怖が大きく感じれました。

なんか恐くて集中して読めなくて、映画を見て、映画がすごくできていて、それでまた本を読んで、しっくりきた気がします。だから、この本を読んで、ぴんとこなかった人には、映画で再チャレンジしてほしいと思います。

いろいろ謎めいているので、映画化された作品のほうが、わかりやすいと思います。

ボブ・ディランを口ずさむというのは、好きなところです。

「神様を閉じこめに行こう」というフレーズは、とってもかっこいい。

めいたさんの評価:

あるアパートに引っ越してきた椎名は「本屋で広辞苑を盗まないか」と隣人に誘われます。断り切れず本屋襲撃にかかわることになってしまった椎名の物語と、2年前にある事件に巻き込まれる琴美の物語が同時進行で語られていきます。読んでいると伊坂幸太郎独特のスタイリッシュなユーモアを交えながら軽快に進んでいく物語にどんどん引き込まれていきます。あまり関係のなかった2つの物語が少しずつ交わり、伊坂幸太郎マジックにあっと驚かされます。私は単純なほうなのでまんまと伊坂幸太郎マジックに引っかかり、読み終えた後すぐに周りで読んだことのある人を探してしまいました。読んだ後誰かに話したくなる小説です。深いメッセージが込められているような小説ではありませんが、エンターテイメント小説としては最高点をつけられる面白さがあると思います。また、読み進めると世界一国民の幸福度が高い国「ブータン」にも興味がわいてきます。豊富な知識を小説の中にちりばめ読者の興味を広げてくれるのも伊坂幸太郎の魅力の一つですね。

イックさんの評価:

伊阪幸太郎さんの作品は私は初期の作品の方が好きだと言えます。残念なことに小説家というのは沢山本を出せば出すほどメッセージ性が薄まってしまうし、売れれば売れる程一般受けするものを書くようになってしまうのです。

 そういう意味ではこの小説は伊阪幸太郎の原点であり、最も彼らしい作品とういことが出来るでしょう。物語は初対面の相手から一緒に本屋を襲いに行こうと誘われる所からスタートします。あまりにも突拍子がなくありえない展開でありながらスムーズに会話が流れていくのが面白いなと思いました。

 伊阪さんの作品の魅力はキャラクターと独特な言葉の使い回しにあると言えます。主人公だから正義感が強いなんてこともなく、よく考えたら結構法を逸脱している人が多いように思いますね。でもそんな風に独自の感性で生きていて、名前さえ記号であるかのように扱われる世界観がある意味とても魅力的なのです。

 登場人物達は境界線が曖昧で、それがとても時代に合っているように思います。

あんさんの評価:

タイトルからは想像が出来ない、他にはない伊坂幸太郎さん独特の世界観のあるストーリーでした。主人公2人が仲良くなることからストーリーは進んで行きますが、その裏には悲劇的な過去があり、それを読み進めて行くうちに、復習のために1人の主人公が生きている姿が描かれていて、真相を知った時にはとても悲しく、でもどこかその復習を応援してしまいます。人間の愚かな部分、弱い人間をいじめるという愚かな人の姿も良く描かれていて、憎しみや怒りもとてもわかりやすくなっているので、つい感情移入してしまう部分がありました。この作品を読み終わった頃にはそれまでにあった悲しい事や復習への怒りなどがなくなり、これできっとよかったんだ。とすこしほっこりするようなエンディングでした。伊坂幸太郎さんの作品ならではの終わり方で、伊坂幸太郎さんらしく、とてもわかりやすく、読みやすい作品でした。私はとても大好きでまた機会を見つけてもう一度読みたいと思いました。そして映画化もされているので、合わせてみたいなぁとおもいます。

らいらいさんの評価:

伊坂幸太郎作品の中で、個人的にはナンバーワン!の作品です。

大学入学のため、実家を離れ一人暮らしを始めたシイナ君。

引っ越してすぐに出会ったのは、同じアパートの住人カワサキ。

どことなく不思議な雰囲気の漂う彼。

話す内容も、やはり少し不思議。

そんな彼に、シイナ君はある日突然「本屋を襲わないか?」と誘われます。

同じアパートに住む外国人留学生のために、辞書を手に入れたいとのこと。

しかも「買う」のではなく「襲って盗む」ことが大事だと言うのです!

一体どういうことなのでしょうか?

実はシイナ君が巻き込まれたこの「本屋襲撃」には大きな意味がありました。

そしてそれはカワサキのとある事情と関連していたのです。

実は、この作品はシイナ君の視点で進む物語と、もう一つ、別の視点で進む物語とが交互に展開されていくのですが、

その「もう一つの視点」とシイナ君の物語がつながる時、このストーリーの全貌が見えてきます。

そこにある哀しくも愛しい真実が、作品を読み終えた今も胸の中をいっぱいに満たしています。力強くオススメしたい一冊です。

だっこさんの評価:

冒頭でいきなりナゾの男が、不思議な話をもちかけてくる。「えっ!これからどうなるんだろう…」と興味をひくストーリー展開が面白いです!

ひとつひとつの描写が丁寧で、ステキなのですが、それがもどかしい!と思えるくらい、次の展開が気になってしまって、途中、残酷な描写があったこともあって、流し読み…。一気に読みあげてしまいました。

恋人たちの切ない話、それぞれの想い。

それをとりまくキャラクターたち。

動物も出てきます。

そして不幸にも出会ってしまった輩たち。

視点や時間軸が淡々と切り替わっていくので混乱しやすいかもしれませんが、それがかえってミステリアスでいいですね。読み応えがあります。

映画化された作品ですが、小説だからできる世界観の作り方をしていて、演出がすごいと思いました。

それぞれの物語が最後には繋がって、読み終わったあとは、放心状態…。

その理由は読んだ人だけにわかることだと思いますが、純粋にこんな物語を書ける「伊坂幸太郎」さんってスゴイ!と思います。意外性が欲しい!という、新しい刺激に飢えている方にはぴったりの本だと思います。

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