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イン・ザ・プール

イン・ザ・プール

イン・ザ・プール

奥田英朗

2007年度

クチコミ( 3

「いらっしゃーい」。伊良部総合病院地下にある神経科を訪ねた患者たちは、甲高い声に迎えられる。色白で太ったその精神科医の名は伊良部一郎。そしてそこで待ち受ける前代未聞の体験。プール依存症、陰茎強直症、妄想癖…訪れる人々も変だが、治療する医者のほうがもっと変。こいつは利口か、馬鹿か?名医か、ヤブ医者か。

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「イン・ザ・プール」 の評価/クチコミ

にkさんの評価:

とんでもない精神科医の伊良部とそこに訪れる人々とのやり取りが描かれた五編からなる短編集です。この後、精神科医伊良部を中心とした作品群はシリーズ化していく事になりました。映画化やアニメ化などメディアミックスも広く行われたため奥田英朗の作品では一番有名な作品ではないでしょうか。作者自身も意識的だったのか、端的な特徴は作品に初めて触れる人にとっての名刺代わりになっていると思います。他の人が聞いたら笑ってしまうような悩みや本人にとって絶望的な悩みに対しても同じように無茶苦茶な解決方法を提示して話が進んでいきます。ほとんどがこのパターンなので熱心なファンにとっては少し物足りないかも知れません。また今になって振り返って見れば伊良部を中心にした話にするのか悩みを中心にして話を展開していくのか迷っているような少しぼやけた印象があります。とは言え全体的なクオリティが低い訳ではありません。シリーズ三作全て読まずとも面白い作品ということもあり、多くの方に入門編として進めたい一作です。

ねころさんの評価:

だいぶ前になりますが、阿部寛主演でテレビドラマ化、オダギリジョー、松尾スズキ出演で映画化された作品(イン・ザ・プール)が収録されている作品集です。

私は登場人物の伊良部先生がとても好きで、イメージとしては松尾スズキ以外に考えられないなあと思っていたので、この通りに映画化されたときはうれしかったです。

さてこの伊良部とは、主人公のいい加減で、マザコンで、どうしようもなさそうな精神科の先生です。

この精神科にやってくる患者さんと伊良部先生のやりとりが話のメインになるのですが、本当に面白くてついつい笑ってしまいます。

ずいぶん適当な事言ってるなあと思ってたら、意外と患者さんの心にはフィットしていたり、その行動はどうなの?といった突飛な行動で患者さんがあきれてしまったり。

最後は、伊良部先生のお陰?で患者さんの心も何かしら解決に向かいます。

面白すぎるので、電車で読むのはちょっと控えた方がいいかもしれませんね。

ぐらんさんの評価:

変わり者の精神科医の男が、なんともどうしようもない方法で患者の治療をしていく……というストーリー。基本的に連作短編で、一話ごとに主人公(患者です)が変わります。

最初に断っておきますが、この小説はギャグです。だから実際に心の病気がこんなふうに治るとは思わないように!

そういうことを念頭に置いておけばギャグ小説として優れていると思います。「こんな奴いないだろ!」と突っ込みつつ、最後はちょっとほっとして終わります。そのベタベタなギャグ加減が心地よいです。兎にも角にも強烈なキャラと設定に、くらくらしながらオチまで読んでしまいました。なんだかもうカオス。

深いメッセージ性とかどうでもいいから、とりあえずゲラゲラ笑える本を求めている方におすすめです。

この小説シリーズはアニメ化もされました。アニメはアニメで独特のサイケデリックな世界観があって面白いです。視覚イメージで雰囲気はがらっと変わるんだなと思いました。

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