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サウスバウンド

サウスバウンド

サウスバウンド

奥田英朗

2006年度本屋大賞部門
第2位

クチコミ( 3

小学校六年生になった長男の僕の名前は二郎。父の名前は一郎。誰が聞いても「変わってる」と言う。父が会社員だったことはない。物心ついたときからたいてい家にいる。父親とはそういうものだと思っていたら、小学生になって級友ができ、ほかの家はそうではないらしいことを知った。父はどうやら国が嫌いらしい。むかし、過激派とかいうのをやっていて、税金なんか払わない、無理して学校に行く必要などないとかよく言っている。家族でどこかの南の島に移住する計画を立てているようなのだが…。型破りな父に翻弄される家族を、少年の視点から描いた、長編大傑作。

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「サウスバウンド」 の評価/クチコミ

JACOBさんの評価:

奥田英朗作品は、なんとなくすかっとするかんじで好きです。

原作を読んでから、映画を観ることが多いのですが、このお話は映画を観てから、原作を読みました。

なので登場人物のイメージは、映画の俳優さんたちでした。

こんなお父さんが、自分のお父さんだったら、面白いけど、とっても困るだろうなぁ。

子供のころに、「国が嫌い」って、言われても、何を言ってるのかよくわからない気がする。

「もっと普通に暮らしてよ!」とまわりのお父さんと比べてしまいそう。

でも、しっかりした子供に育ちそうです。

「自分が正しいと思っても、人の話に耳を傾けないとダメ」というような言葉が、身に染みました。

登場人物たちが、生き生きしていて、素晴らしいです。

児童文学として、いろいろな大人がいることを知るのにもよいし、自分の頭で物事を判断できなくなったときに、大人が自分を律するために読むのにもよい本です。

いつか子供ができたら、南の島で大らかに育てるのも、よいですね。

グルヌイユさんの評価:

ひとことでいうと、一粒で2度おいしい本。

話は前半が東京・中野編、後半が沖縄編と全く雰囲気の違う話になる。

といって、別の話ではなく、登場人物は同じ。

小学6年の二郎を中心に物語は進んでいく。

いつも家にいる自称作家の父の一郎。元活動家で、二郎の学校の先生や役所の人とケンカをし、二郎にとっては頭痛のタネ。母のさくらは一家を喫茶店経営で養うが、どうやら一郎と同じ、元活動家だったらしい。家に寝るためだけに帰ってくる洋子、小学4年の桃子と5人暮らし。

困った父親を持つ息子の話、というのはとても楽しい設定。自分が大人になった今は、父親の気持ちも息子の気持ちもわかる。そこも2度、美味しい。父親の蛮行(?)は、二郎にとっては頭を抱える出来事だが、さくらから見ると、やんちゃでかわいいと思えたりもするのだ。それがすごくよくわかる。

そして沖縄に行くと、世界が一変。

この沖縄の光が溢れるようなまぶしさ、自由でサバイバルな感じがとても楽しくて、思わずここに、この家族とともに暮らしてみたいと思ってしまう。そんなところが、奥田英朗の旨さ、なんだと思う。

NOKI6さんの評価:

面白そうだなと思いつつなかなか読み出せなかった作品。結果から言うと最高に面白かった。

元過激派の父と母をもつ娘1人、息子1人の家族がわけあって南国沖縄の西表島へと移住するストーリー。この作品の1番の存在感はメチャクチャに暴れ回り正論をかざし戦いかみつき、そして誰よりも自由な父親。そしてそのミラクルな物語が息子視線で語られていく表現も見所です。前半部分は東京での生い立ちや出来事、後半部分は西表島に移住してからの話。まあどちらもぶっ飛んだ父親が色々とやってくれます。

語り口の少年の視点、関わる人間模様、表現の仕方から想いまでとっても面白いし深いなと思った。そして父親の存在&言動が強烈圧巻!。社会派の内容なのにドキドキ満載です。また、息子の成長や女性の強さなども本質的なところで感じさせてくれたな。

1つの家族の出来事と想いを中心に描いている作品なのに、人類の生き方に対する社会的理想なんかが垣間見えてくるなと感じた。何よりあんな親父ってかっこよ過ぎだ。

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