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ペンギン・ハイウェイ

ペンギン・ハイウェイ

ペンギン・ハイウェイ

森見登美彦

2011年度本屋大賞部門
第3位

クチコミ( 3

ぼくはまだ小学校の四年生だが、もう大人に負けないほどいろいろなことを知っている。毎日きちんとノートを取るし、たくさん本を読むからだ。ある日、ぼくが住む郊外の街に、突然ペンギンたちが現れた。このおかしな事件に歯科医院のお姉さんの不思議な力が関わっていることを知ったぼくは、その謎を研究することにした―。少年が目にする世界は、毎日無限に広がっていく。第31回日本SF大賞受賞作。

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「ペンギン・ハイウェイ」 の評価/クチコミ

Lalaさんの評価:

ペンギン・ハイウェイ……ペンギンは南極で食べ物を求めて長い距離を歩いていく……その道をペンギン・ハイウェイという……そんな小さな豆知識たちを日々集め、ノートに記してはまた知識を蓄えに街へ「探検」に出かける主人公の男の子は、綺麗な海沿いの街に住んでいる。そんな彼がある日出会った年上のおねいさんには、実は大きな秘密があった…それは、彼女がペンギンを作り出すことができるということ。それ以前の森見登美彦の作品からは想像ができないような柔らかい文体で描かれる、少年の冒険心に満ちた日々とそれを彩る様々な不思議な出来事は、なんだかよくわからないうちに読者をも引き込んで予想だにできないストーリーを構成していく。美しい街には一体何が潜んでいるのか?探検した先で見つけた光とはなんなのか?そもそもペンギンとはなんなのか?作品を最後まで読みきってもそれらが具体的になんだったのかは知らされず、その答えは読者に託される。読者の記憶の奥底に眠る幼い頃見えた世界の色を、どこか思い出させてくれる一冊である。

NOKI6さんの評価:

すこし大人びていてどこか不思議な雰囲気をもつ少年が主人公。その周りで起きる不思議な現象を大人達の意見を聞きつつも独自に切り開いていく子供達が印象的でした。

このペンギンはどこから来たのか?不思議な物体の正体はなんだろう?なんて結構子供の頃に出会った、感じたことを考えたり冒険したりして突き詰めていくのだがその経緯と謎がとても興味深い。

また、子供視点での考え方や世界のとらえ方、そういった表現の中に真理の的を得ているように感じさせるところが凄くいい。大人だったら解決できないな、思いつかないななんて発想力で挑んでいく姿は大人になってからはなかなか出来ないことだなと感じた。読んでいる瞬間というかページというか、『その時』ごとに楽しい作品です。

面白い表現が多かったのも注目です。

『世界で1番詳しい地図』

『スズキ君帝国』

『ペンギンエネルギー』

『プロジェクトアマゾン』

などなど、ストーリーの中随所に散らばる面白い表現は本当にしっくりくるしセンスいいです。

わらこいさんの評価:

小学生のアオヤマくんは、大人に負けないほどいろいろなことを知っている。それは毎日きちんとノートをとるし本もたくさん読むからだ。そして彼の住む町に突然ペンギンが現れる。歯科医院のお姉さんがそれに関わっていることを知ってその謎を研究することにする。

私は少年たちの物語は大好きだ。自分が小学生だった頃を思い出すというより、自分とは別の子供時代への憧れなのかもしれない。とにかくこの小説ではアオヤマくんのまっすぐな気持ちと真面目さに心打たれる。世界には解決されなくてもいい問題もあるとアオヤマくんのお父さんは言う。だけど彼はそれを解決せずにはいられないのだ。たとえそれがどんなに理不尽であっても。どんなに悲しいことであっても。そして少年は大人になっていくのだろう。そしてさらにその先を目指してお姉さんに再会できるまで、世界の果てまでまい進し続けて行くのだろう。どこまでもまっすぐに。「ぼくは泣かないのです」と言ったアオヤマくんに涙してしまうのだった。

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