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世界から猫が消えたなら

世界から猫が消えたなら

川村元気

2013年度本屋大賞部門
第8位

クチコミ( 6

僕の葬式。僕の枕元に集まる人はどんな人たちだろうか。かつての友達、かつての恋人、親戚、教師、同僚たち。そのなかで僕の死を心から悲しんでくれる人は、何人いるのだろうか。僕と猫と陽気な悪魔の7日間の物語。

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「世界から猫が消えたなら」 の評価/クチコミ

なきこさんの評価:

世界から猫が消えたなら、というタイトルと猫がこちらを覗き見ている表紙だけで、中身が良くわからず読み始めました。最近、読書から遠ざかっていたのに、すぐに読み進むことができ、途中で涙が染み出てきました。良い意味で高級な文章という感じではなく、友達の話を聞いているようにすっと進んでいきます。突然、自分はもうすぐ死ぬ運命ですと死神に告げられるという、すごくあり得ない設定です。主人公はそれでもなんとか残りの日々を淡々と進んでいくように感じます。私自身はもう40才という年齢で、いまぼんやりと不幸で、迷いがあり、どう頑張っていけばいいのかなと考えながらの毎日です。いつのまにか、主人公と一緒に、自分の今までの人生をなぞっていたのかもしれません。遠い昔の楽しかった記憶、その頃思い描いていた人生、うまくいかなかった人生。現在少し行き詰まっている人にも、そうでも無い人にも、自分の心やルーツを振り返ることができる本だと思いました。

さくらさんの評価:

この方の本を読むのは、初めてでしたが、読み易い本で、さくさく読み薦めて行けました。

不思議な題名から、なぜ猫何だろうと思いながら読み始めましたが、想像を裏切られるようなストーリーでした。

基本的にはファンタジーですが、色々と考えさせられた本でした。

それも作者の狙いなのかもしれませんが。

主人公を自分に照らし合わせて読み薦めていくと、より理解が深まる気がします。

余り内容は書けませんが、私なら何を消すのだろうと思わず考えてしまいます。

本を読み終わった後、自分が今しなくてはいけない事が、頭の中にクッキリと浮かんできました。

忙しい毎日を過ごしている方や、今の自分に満足していない人などに、ぜひ読んで貰いたい一冊です。

誰もが悩みを抱えている現代こそ、こういう本は必要なのではと思いました。

諭す訳ではないですが、読み終わる頃には、自然に諭されているような感じを受けました。

読みを終わった方へ

あなたなら何を消しますか?

そしてどんな行動をしますか?

ぜひ読んで見て下さい、そして後悔のない人生を生きてください!!

こころさんの評価:

ポップな文体に、わかりやすいテーマの本ではあったが、全体的にふわっとしていて、本を読んでいるという感覚よりは、絵のない漫画を読んでいるという感覚の方が正しいように感じた。

つまり、どことなくライトノベルっぽい感覚が、全体を通してずっと漂っていた。だからというわけではないが、全体的に浅いような気がしてしまった。登場人物の誰にもさして感情移入できるわけではなく、どこに感情を置いたら良いのかというのもわからなかったし、呼んでいて特になんの感情もわかないままただただページをすらすらとめくっていた。

そういうこともあるので、純粋にエンターテイメントとしての文学や、活字に心の隙間を埋めてもらおうとか、そういう目的で本を手に取るという人にはあわないのではないかと感じた。

反対に、分かりやすい話の読みやすい本を読みたいという方や、普段はあまり本を読まないけどこれから本を読むような習慣をつけていきたいという人には非常にぴったりな本なのではないかと思います。

ひろたさんの評価:

突然告げられた余命1カ月。そこへ自分そっくりのアロハシャツの「悪魔」が訪れ、こう言います。

「世界から何かをひとつ消すことと引き換えに、寿命を一日延ばしましょう」

ただし消すのは何でも良いわけではなく、悪魔が指定したものに限ります。

電話を消し、時計を消し、映画を消し…けれど、失われてしまったそれらは恋人との、家族との、思い出の結晶でもあって。

だから、消える前に、「僕」に訴えかける。

本当にそれでいいのか?と。

何よりも大事だった母が遺した、愛猫レタス。

そのフーカフーカとした感触。愛しい、小さなぬくもり。

それを消しても、いいのか?と

そして、かつての恋人に母が託した手紙によって、「僕」は知ることになります。

自分がどれだけ愛されていたのかを。

ただ幸せになってと。

その強く優しい願いに、どれだけ守られていたのかを。

そんな優しさに包まれ、まっすぐに育ってきた「僕」が、世界から猫を消すことができるのでしょうか?

生きること、家族というもの、誰かを愛するということ。

読み終わった後、胸に小さな灯りがともり、少しだけ世界に優しくなれる。

そんな一冊です。

matkaさんの評価:

ほんとうに大切なものはなんだろうと、この本を読んでいる間じゅう、考え直すことができました。

私も主人公や、主人公の母と同じように、死ぬまでにやりたいことリストを作っています。

この本の中で、実際に自分がいつ死ぬと分かった時に、そのリストに自分が書いたことは、果たしてほんとうに叶えたいことなのか、考えるシーンがあります。

もしかしたら、リストに書き出したこと以外に、もっと大切なものがあるのではないか、そう私自身も考え直してみました。

もし今日死ぬと分かったら、私はもうこの世界から消えて無くなるのだから、この世界に残された大切な人のために、何かしたくなるものなのかもしれないなと、考え方が変わりました。

人は死ぬとき、死神を見るのか、それは私にもわかりません。

ただ、自分の中に悪魔がいるのかもということは、なんとなく分かります。自分の中の善悪が戦う感覚を味わった方は、私だけではなく、たくさんの方が経験しているかと思います。

あまりそんなことを深く考えることもなかったのですが、

この本を読んで、死というものに向かう姿を客観的に見たことで、

私の中を見つめ直すことができました。

内容はあまり難しくないので、小学生の方々にも是非読んでいただきたいです。

どんぐりさんの評価:

私はまず、印象的なタイトルと、可愛い猫の表紙に惹かれました。

書店で立ち読みをすると、グングンと読み進めることができて、家でじっくり読みたいと思い、購入に至りました。

最初は、ティーン向けのファンタジー小説に思えたのですが、大人だからこそ感じるような、

ハッとさせられる言葉が多く、読者を惹きつけます。

何気なく書かれている一文でも、心に響く言葉に、胸が熱くなるのです。

世界から○○が消えたなら、自分ならどうするだろう、しかも自分の命と引き換えにして、と多くの読者が想像したことでしょう。

特に携帯電話が現代人にとって必需品となった今、携帯電話が消えた世界を考えてみることは、とても興味深いです。

私は、携帯電話がないととても不安になると思ったのですが、この本をきっかけに、携帯電話から離れてみました。

すると、時間がゆっくりと流れ、自然の移り変わりに気づくことができ、新たな発見があったのです。

この本は主人公の葛藤を見守り、そして自分に置き換えて考えることができる、エンターテイメント性溢れる小説です。

現実とリンクさせて考えることができ、老若男女問わず楽しめる極上のファンタジーです。

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