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対岸の彼女

対岸の彼女

対岸の彼女

角田光代

2005年度本屋大賞部門
第6位

クチコミ( 4

専業主婦の小夜子は、ベンチャー企業の女社長、葵にスカウトされ、ハウスクリーニングの仕事を始めるが…。結婚する女、しない女、子供を持つ女、持たない女、それだけのことで、なぜ女どうし、わかりあえなくなるんだろう。多様化した現代を生きる女性の、友情と亀裂を描く傑作長編。第132回直木賞受賞作。

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「対岸の彼女」 の評価/クチコミ

やまもんさんの評価:

学生の頃に目立つグループでなかった人とか、友達を作るのが下手だったり、 体育会系にはなんかついていけなかったり、私の人生これでよいのかしら?とか考えちゃう人には共感できることが多い気がするお話です。

私は昔はとても人見知りで、友達できなかったらどうしようとか、自分からは初対面の人とは話せなかったり、まわりを見てから多数の方を選んだりしてました。でも、大人になって自分が好意を持って話しかければ相手もたいてい嫌がらないことを知ったり、 自分のよいと思った方を選んでよいことを知って少し楽になった気がします。

でも、まだまだ、いまだに人との距離のとりかたが下手だったり、空気が読めない私には、ぐっとくるところがたくさんありました。

角田光代さんの本は、そこそこ共感はできるけど、読んでもガツンとはこないものが多かったのですが、この「対岸の彼女」と「八日目の蝉」はけっこう心にきました。「空中庭園」もなかなかよかったです。

響さんの評価:

角田光代さんの作品の中で一番最初に読んだ作品です。

読後感が凄く凄く良かったです。とてつもなく癒されたのを覚えています。

大人は皆んな何気無い日常生活を送る中で、辛い事しんどい事を経験していて、本当の人間関係の難しさを知るのは大人になってからなのかもわそして本当の友達を得たいと思うのも大人になってからなのかもしれないなぁと、この作品を読んで感じました。

その辛い事しんどい事の描写がリアルで読んでると本当に自分が体験しているかのような錯覚を覚えるのですが、そこもまた良いです。

この作品は一言で現すと『距離感』かなと思います。

距離感がすごく心地良い距離感で、作中の主要人物達の距離感も凄く良くて、読んでいて癒されます。

何年かに一度は本棚から引っ張り出して、パラパラとめくり読み返してホッと落ち着く、そんな作品だと思います。

人間関係に疲れた時の安定剤的な存在かもしれません。

特に人間関係に疲れ気味な人にはお勧めな一冊だと思います。

ぽんたさんの評価:

あまり社交的ではない私は、子どもが小さい頃に子どもを公園に連れていくことが苦痛で仕方がありませんでした。

すでにグループの出来上がっているママ友集団を尻目に、一人でぽつんといる自分。挨拶だけは心がけていましたが、グループへの憧れと、逆に入ってしまったら人間関係が面倒だなと思う自分の板挟みの中で生活していたように思います。

そんな時に出会った一冊でしたが、今の自分の状況にぴったりで、むさぼるようにして読みました。

主人公は、子どものいる専業主婦なのですが、子どもを公園に連れて行くことに苦痛を感じていたこともあり、パート勤めをして子どもを保育園へ預けようと考えます。

そんな時に見つかったパート先は、同年齢の明るくはきはきとした女社長の会社です。

しかも、学部は違うものの同じ大学の卒業生でした。

社長の人柄に引き込まれていった彼女でしたが、次第に主婦と独身女性の感覚の違いというものに気づいて行きます。

何も悩みのなさそうな女社長ですが、実は中学生の頃にいじめにあっていた過去があります。

その後も新聞沙汰になるような事件を起こすなど、実は心に深い傷を負っていたのでした。

この本は、人間関係に悩んでいる時に読みたくなる1冊です。

誰もがもがき、苦しみながら生きているんだなと思え、自分だけではないんだという気持ちにさせられます。

こころちゃんさんの評価:

最初のうちは出てくる人物の誰もがイライラするような人物に描かれているような気がした。特に、「対岸の彼女」をみている側の彼女の方がひどくイライラするような人物に描かれていた気がする。

ゆえによんでいてもとにかくイライラする本だった。でも、それが現実でもあるし、それが角田さんの本の醍醐味のような気もする。普通であれば見なくても良いようなそういう人の嫌なところをまざまざと見せられて、最終的にはそういう人たちから毒素が抜けていくというか、まっすぐになっていくというところを見れるというのは、実際の人生ではなかなか得ることのできない希望のような感覚を感じられて、非常に魅力的だった。

そういう感覚をもてたからか、よんでいた時にはずっとイライラしていても、最後にはそれらのイライラで苦しかった感情なんて忘れてしまいそうなスッキリした読後感を得られた。

本を読むときには読後のスッキリした感情を得たいという方には非常におすすめできる一冊ではないかと思う。

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