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新参者

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東野圭吾

2010年度本屋大賞部門
第9位

クチコミ( 3

日本橋の片隅で一人の女性が絞殺された。着任したばかりの刑事・加賀恭一郎の前に立ちはだかるのは、人情という名の謎。手掛かりをくれるのは江戸情緒残る街に暮らす普通の人びと。「事件で傷ついた人がいるなら、救い出すのも私の仕事です」。大切な人を守るために生まれた謎が、犯人へと繋がっていく。

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「新参者」 の評価/クチコミ

citrusさんの評価:

テレビドラマ化もされた、大人気の加賀恭一郎シリーズです。今度の事件の舞台は下町の面影を残す人形町。小さな謎がつまった短編が続いていき、最後話である「日本橋の刑事」で殺人事件の謎がとけるというような、ある意味変則的なオムニバススタイルです。

個人的には事件の舞台となった人形町がものすごく魅力的に描かれていると思いました。老舗の刃物店も職人気質の店主がいいる時計店も自分にはまったく馴染みがないものなので、とても新鮮に感じました。平成なんだけど昭和の匂いがあって、ほっこりとした気持ちになれます。

各話ごとに人間同士の行き違いから生まれる小さな問題があり加賀刑事はそれをさりげなく解決していく。このさりげないっていうのがポイント。けっして押しつけがましくないんです。

最終話で明かされる謎も気持ちの良いものじゃないけど、読後は爽やか。関係ないけどドラマの終わりもエンディングテーマが山下達郎だったのでスッキリした後味だったなと思いました。読む人を選ばない作品だと思います。

鉄さんの評価:

加賀恭一郎シリーズは大好きで欠かさず読んでいます。

このシリーズでは、犯人名を明かさなかったり、
事件の動機が謎解きの大きなテーマになっていたりと挑戦的な要素が多いため、毎回ドキドキさせられます。

今作はというと、日本橋と舞台としていて、
人情味あふれる下町の趣をとても感じる作品になっています。

1章毎に完結する短編的な要素もありながら、大きな事件の流れとしては、全章を通して流れている書き方です。

あまり東野圭吾さんの作品では、こういった書き方は
見たことがなかったので新鮮に感じました。

加賀恭一郎の冷静な目と鋭い観察眼は相変わらずで、優しさを表だって見せない表情は人間味があり、
いつも通り楽しく読めました。

犯人探しの要素よりも日本橋という下町で起こる
複雑な人間関係の中に、加賀恭一郎が入り込んで信頼関係を
築きながら事件を解決していくという人間物語として

書かれています。

本作は、ドラマにもなっていますが、小説のほうが
加賀恭一郎という人間が魅力的に書かれていて、
面白い作品になっていると思います。

ひげなしルイージさんの評価:

ほかにも「このミステリーがすごい!」と「週刊文春ミステリーベスト10」でも1位に輝いたこの年のまさにキングオブミステリー。講談社文庫でシリーズで続いている加賀恭一郎が登場します。異動のため日本橋署へ移って間もないことのお話で、歴史ある人形町とこの街へ引っ越して来たばかりの自分をなぞえてタイトルで表しています。面白いことと章ごとにメインで登場するサブキャラクターが違うのです。最初は、もしかして短編集かと思いましたがしっかり全てつながっているお話です。人形町らしい小さなお店の従業員を主人公級に引き上げて、人情や人柄を押し出しながら裏にある殺人事件を加賀に追わせます。相変わらず単なるミステリーで終わらせてくれない東野さん。江戸情緒が残る舞台を上手く使って、「人殺し=悪」という単なる図式ではなく、そこには様々なドラマを生ませているのです。映画化もされて久しいですが、本作はとても記憶にのこる一冊で、東野さんの数ある名著の中でも絶対に読んで欲しい必読書です。

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