男性作家による短編が7編を収録。
1、井坂幸太郎 僕の舟 2、越谷オサム 3コデ5ドル 3、朝井リョウ 水曜日の南階段はきれい 4、石田衣良 イルカの恋 5、橋本妨 桜に小禽 6、荻原浩 エンドロールは最後まで 7、白石一文
男は、とっておきの恋ほど誰にも見せない。本当の恋のクライマックスは、自分の心だけが知っている。忘れられない、忘れたくない気持ちはきっと、ひとりで大切にするものと解っているから―男たちがどこか奥のほうにしまいこんだ「本気の恋」。7人の作家が描き出すのは、女には解らない、ゆえに愛すべき男心。恋人たちの距離を少しずつ、でも確かに近づける究極の恋愛アンソロジー。