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村上海賊の娘

村上海賊の娘

村上海賊の娘

和田竜

2014年度本屋大賞部門
大賞

クチコミ( 5

織田方の猛攻を雑賀衆の火縄が止め、門徒の勢いを京より急襲した信長が粉砕する。毛利・村上の水軍もついに難波海へ。村上海賊は毛利も知らぬ禁じ手と秘術を携えていた…。信長vs.本願寺、瀬戸内と難波の海賊ども…。ケタちがいの陸海の戦い!木津川合戦に基づく一大巨篇。

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「村上海賊の娘」 の評価/クチコミ

こむすけさんの評価:

いまから6年ほど前に読みました。

読みながら涙がこぼれて仕方がありませんでした。自分自身も誰かに愛されたい、愛したいと心から思い、自分の経験も併せて他人事でない物語です。耳の感覚が最後まで残っているのであれば、どうか伝わっていて欲しいと願いたくなります。本当に怖いことは、死ぬことそのものではなく、忘れられてしまうことなんだ、と強く共感しました。身近な人の死、病気、家族間の確執、誰にでも起こりうることで、身に覚えがあるもので、リアル過ぎる分、「悼む人」だけが幻想的な存在に感じられます。ニュースなどで知る誰かの死、世界の惨状を想って苦しくなったり胸が痛んだり、けれど時間とともに忘れてしまう、罪悪感を感じる。そんな人の想いを集約したのが「悼む人」という存在なのかもしれません。

こんな現代社会だからこそ、読んで大事な気持ちを思い出してほしい作品です。

映画化されていますが、本の感動があまりにも大きいのでまだ見ていません。

ゆいぽんさんの評価:

読破後の感想は「ありがちだけど面白い」。

作品は、村上海賊や織田信長を中心にした歴史小説になります。メインテーマにもなっている村上海賊の娘は「史上最強のブス。ただしイケメンが大好き」という景姫。麗しい娘ではないものの饒舌かつ独特な語り口調が、読んでいて飽きません。

設定や題材に目新しさがないため評価は★3ですが、主人公の景姫に感情移入できる女性読者は多いと思います!

景姫の武器は史上最強の強さ。それ以外まったくありません。むしろ登場人物の男性からも、当初はマイナス評価からスタートします。ですが、景姫は自分の容姿が醜い事も自覚した上でヒロインとして活躍します。この描写が、読んでいて気持ちよいポイントです。

ストーリーは上下刊の2冊完結なので、両方とも一緒に購入するのがオススメです。ベースとなる題材が海賊を中心としたストーリーなので、古典的ですがアクション要素も取り入れられています。歴史小説が苦手という人も、読みやすい1冊かと思います。

asa.comさんの評価:

残忍で気まぐれで我儘、史上最強にして最悪のヒロイン誕生!!

瀬戸内海を闊歩する日本最強の能島村上海賊の姫、景。

織田信長が乱世を切り開く時代を背景に、戦国史を駆け抜けた裏の史実・・・!

織田勢に囲まれた大坂本願寺から、命の綱である兵糧を運ぶよう依頼された村上海賊。

至極困難なミッションを受けるのと交換に景の嫁入りを条件にする村上。

本願寺の門徒を助け本願寺へ運ぶことになった景は泉州の海賊真鍋七五三兵衛と出会う。

信長臣下として戦に参加した真鍋七五三兵衛。

戦を間近で見ていた影は、怒り、真鍋に軽蔑され、門徒の思いを知る。戦に憧れていた景は失意の日々を過ごし、嫁入りも決意する。

だが、景こそ村上海賊の「鬼手」だった!

いよいよ村上海賊と毛利家家臣たちが兵糧入れのために動き出す。

大坂を目前に真鍋海賊率いる船団と睨み合いで時間をつぶす。その時、景は再び戦の場へ!

門徒宗を見捨てられず、景は単身戦いを挑む!

戦国の世、自家存続のために策を弄する男たち。 景は何のために戦い続けたのか。

七五三兵衛と景の戦いは圧巻。それぞれの生き方を尊重しながらも最後まで戦いぬく執念。

姉を想い、弱虫の青年から勇者へと成長を遂げた弟影親が、個人的には一番好きなキャラでした!!

彼の存在がなければ、かなり違った味の作品になってしまっていただろう。

ももさんの評価:

のぼうの城などで有名な和田竜先生の新作、村上海賊の娘は、海賊の棟梁の娘、景という男顔負けの女海賊の物語です。男勝りな上、その時代ではモテない容姿の景が自分の理想のいい男(もちろん強い海賊)を探しに海へ出るというのがすべての始まり。やがて景の結婚をめぐって、景の父である海賊の棟梁である村上武吉、大阪本願寺で織田信長と戦いを繰り広げる信者たち、それを支援している雑賀党、織田方の軍勢の眞鍋海賊などがそれぞれの思惑が絡み、娘の婿探しが海と陸を交えた大きな戦争へと発展していきます。

この本は下巻からスピード感が増していきます。それまで自分の婿探しばかり考えていた景が戦場を経験することで戦とは何かを知り、海賊とは違う人々の生き様を見ることで、その中で自分の求める生き方を見つけ出そうとしていきます。その生き様は景の戦い方の苛烈さも相まってとても格好良く、また景を取り巻く個性的な人物たちにもだんだんと愛着が湧いてきます。

全体的にさらりとした文体と描写なので手軽に読めるところはいいですが、歴史小説を期待されて読むと少し肩透かしかもしれません。

ただ戦争のシーンは圧巻で、目の前に映像が浮かんでくるかのようです。まるで映画のような体験ができると思います!

みかんちゃんさんの評価:

まるでハリウッドのアクション映画を観ているような、臨場感満載の小説です。

村上海賊というのは、戦国時代を描いた小説では時々目にしますが、この一族のことを書いたものは初めて読みました。同じ和田竜氏の「のぼうの城」も、あまりスポットライトを当てられることのない武将を描いた作品でしたが、こちら同様、登場人物達は個性豊かで、上下巻1000頁にも及ぶ大作も一気に読んでしまいました。

姫とは名ばかりの超おてんば娘が主人公で、織田信長と毛利家の戦い、大阪本願寺攻めを軸に話は進みます。村上一族は過去のいきさつから毛利側につきますが、織田方につく泉州(大阪)海賊との親交の場面や、船上での戦いの場面が頭の中にありありと浮かんできて、創造力を刺激されます。もしこれを映画化したら、姫役は「杏」が適役かなぁ・・とか考えながら、楽しく読みました。

またこれを読んでいる時期にちょうど、NHKのドラマ「黒田官兵衛」でも、毛利家との攻防の時期のシーンとシンクロしていたので、さらに興味が増したものでした。

和田氏が次にはどんな歴史上の人物にスポットを当てるのか、楽しみにしています。

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