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死神の精度

死神の精度

死神の精度

伊坂幸太郎

2006年度本屋大賞部門
第3位

クチコミ( 3

CDショップに入りびたり、苗字が町や市の名前であり、受け答えが微妙にずれていて、素手で他人に触ろうとしない―そんな人物が身近に現れたら、死神かもしれません。一週間の調査ののち、対象者の死に可否の判断をくだし、翌八日目に死は実行される。クールでどこか奇妙な死神・千葉が出会う六つの人生。

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「死神の精度」 の評価/クチコミ

桜桃さんの評価:

死神というと大鎌を持って現れる西洋のガイコツの死神や、日本の人に取り憑くといわれる死神など、人間離れした不気味な存在をイメージします。

しかし、『死神の精度』の中での死神は、人間に姿を変えて上の司令で調査対象となった人間を7日間調査し、そのまま死を迎えさせることに対して「可」か「見送り」かを決める存在として描かれています。

その千葉という調査員は人間の感覚を持ち合わせていない、冷たい感情の持ち主なのですが、調査対象とされている人間との7日間のかかわりを読みながら、「これは『見送り』でしょう」と思うのですが、伊坂さんはどう出るか、おもしろいところです。

人間はいつか死ぬものだし、毎日普通に生活しているのに、ある日突然事故や事件に巻き込まれてその生涯を閉じるということはあるものですが、それがすべて千葉たち調査員の判定結果だと思うと、そんなこともあるかもなぁと思います。

第2弾の『死神の浮力』もおすすめです。

イックさんの評価:

伊阪幸太郎さんはタイトルを付けるのが上手い人だと思います。どれもインパクトがあり興味が惹かれて読んでみたいと思うんです。中でも死神の精度は秀逸です。ちなみにこの作品の主人公は死神でSFっぽい設定の割りには妙に人間くさいのだ私のツボです。

 この死神はどんな人間にでも姿形を変えることが出来るんです。そして彼は人間の生死を判断する役割を担っています。対象者に近い存在に姿を変えて一週間相手を観察し命を奪うか寿命を全うさせるか判断を下します。

 そんなありえない設定を淡々を描く物語はどこまユーモラスで近親間が湧いてしまいます。この物語では6人の男女に焦点を当ててて描いていてクールな死神がいい味だしています。

 人の生死を扱う作品ですが全然重くなくて、読んだ後に妙にスッキリする作品に仕上がっていると思います。言葉の選び方が独特で伊阪さんにしか描くことが出来ない世界観があるんです。そんな文章に惹かれて気がつけばいくつもの作品に手を出しているそんな作家さんです。

じょえたすさんの評価:

この作者の著書の中でも、とてもお気に入りの本。

主人公は、人間の死期を決めることを仕事にしている死神である。

死神は音楽好きでなんだか少し抜けていて不器用で、バカ真面目なサラリーマンのような印象を受ける。

このちょっと変わった死神が、死期を決める為に訪れた7人の人間と過ごす、7つのエピソードが短編形式で綴られている。

主人公の死神視点で語られる7つのエピソードは、時代を超えて進み、死神は自分の姿形を訪れる人間に合わせる事が出来る。

主人公は若者受けするイケメンにされたり、デブなおじさんにされたりと、様々な外見で登場するが、変わるのは外見だけで死神の接し方等は変わらないので、そのチグハグな人との接し方で死神に親しみを覚えてくる。

一つ一つの話は独立しているが、伊坂幸太郎作品らしく所々に他の話との繋がりを感じられる作りとなっていて、どんどん引き込まれていく作りになっている。この死神は死期を決める間、人間の傍で生活をして見定める事が多いのだが、人間から聞いて覚えた知識を別の人間に披露したりしている所などは可愛さすら覚えてしまうほど。

話のテンポも軽快で、あっという間に読み終わってしまうだろう。

死という話題は何度も出てくるが、なぜかあまり寂しさや悲しさは感じない。

読了の頃にはどちらかというと、主人公の死神の仕事ぶりを見守り、無事やりとげた達成感を一緒に味わうような満足感を得られるのではないだろうか。

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