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神様のカルテ

神様のカルテ

神様のカルテ

夏川草介

2010年度本屋大賞部門
第2位

クチコミ( 2

栗原一止は信州にある「二四時間、三六五日対応」の病院で働く、悲しむことが苦手な二十九歳の内科医である。職場は常に医師不足、四十時間連続勤務だって珍しくない。ぐるぐるぐるぐる回る毎日に、母校の信濃大学医局から誘いの声がかかる。大学に戻れば最先端の医療を学ぶことができる。だが大学病院では診てもらえない、死を前にした患者のために働く医者でありたい…。悩む一止の背中を押してくれたのは、高齢の癌患者・安曇さんからの思いがけない贈り物だった。2010年本屋大賞第二位、日本中を温かい涙に包み込んだベストセラー。

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「神様のカルテ」 の評価/クチコミ

ぽんたさんの評価:

お気に入りの小説家以外の作品にはあまり手を伸ばさない私ですが、本屋大賞受賞作品ということで手にした1冊です。

地方の病院で働く栗原一止は、医師不足の状況ということもあり、毎日忙しく睡眠不足と戦いながら医師として働いています。そんなある日、母校の大学から声がかかり、最新の医療技術を身に付けたい気持ちとの間で心が揺れます。

この本の著者である夏川草介氏は、医師であり実際に医療従事者として仕事をされている方です。

だからこそ、医療技術を身に付けたい気持ちと、目の前にいる患者さんの命を一人でも多く助けたいという思いに悩む主人公の気持ちをとても繊細に描くことが出来たのではないかと思います。

淡々と進んでいくストーリーですが、最後に思いもよらないご褒美がまっており、必ずや優しい涙が頬を伝うことでしょう。

彼のような医師に治療をしてもらいたいと思わずにはいられません。自分自身を優しく包み込んでくれるような素晴らしい作品です。

みさりんさんの評価:

読み始めたときは、主人公の独特な言い回しや世界観に入り込めずに、最後まで読むことができるかな?と思いましたが、たちまち本の世界に引きずりこまれ、あっという間に読んでしまった作品です。

人の生死と向き合い、必死で悩みながらも自分自身を見つめ直していく主人公の生き様を通し、私自身の人生において大切なものは何のかを考えさせられた、心温まるストーリーです。

とても印象に残った2つのセリフがあります。

ひとつは、主人公の担当した患者さんのセリフ。『人は生きていると、前へ前へという気持ちばかり急いて、どんどん大切なものを置き去りにしていくものでしょう。本当に正しいことというのは、一番初めの場所にあるのかもしれませんね』

そして、もうひとつは物語の最後の主人公のセリフ。

『思えば人生なるものは特別な技術や才能をもって魔法のように作りだすものではない。人が産まれおちたその足下の土くれに、最初から埋もれているではなかろうか。』

人は何か迷ったとき、悩んだとき、どこか遠くの自分ではない何かに答えを求めてしましだちだけど、大切なことはいつも自分の中にあるということを思い出させてくれる言葉でした。

何かに迷っているとき、悩んでいるとき、さみしい時におすすめの作品です。

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