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全レビュー・口コミ件数:341件

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謎解きはディナーのあとで

謎解きはディナーのあとで

謎解きはディナーのあとで

東川篤哉

2011年度本屋大賞部門
大賞

クチコミ( 8

恋ヶ窪の住宅街に建つ屋敷の寝屋で、老人の死体が発見される。枕元にあったのは、ペットボトルと湯呑み。死の直前には、飼い猫が行方不明になっていた。ペットロスによる自殺なのか、他殺なのか―事件は迷宮入りしていく。宝生邸に眠る秘宝が怪盗に狙われる、体中から装飾品を奪われた女性の変死体が見つかるなど、相次ぐ難事件に麗子はピンチ。そしてついに麗子と執事の影山、風祭警部の関係にも変化が訪れて…!?令嬢刑事と毒舌執事コンビの国民的ユーモアミステリ第三弾。文庫版特典として、『名探偵コナン』とのコラボ短編小説『探偵たちの饗宴』収録。

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「謎解きはディナーのあとで」 の評価/クチコミ

宗太郎さんの評価:

お嬢様刑事と毒舌執事のコンビが難事件を華麗に謎解いて云々という設定はいいとしても、トリック自体に斬新さは見られず、陳腐なものばかりだった。また、ミステリーとして体をなしてもいなかった。これなら、どこぞの民放局でやっている二時間サスペンスドラマの方が十分に楽しめるのではないのか。

キャラクターの緻密な描写で読者に親近感を抱かせるわけでもなく、トリックの謎解きや練りに練られた伏線を張り巡らすことで読者を飽きさせない筆力が著者にあるわけでもない。

物語の前半部分と後半部分で、お嬢様の言葉遣いに小さな齟齬が散見されたり、彼女の先輩刑事がこれまた能なしのボンボン刑事だったりと、決して看過できない点が多々あったように思う。

このような粗末で薄っぺらいストーリーだかこそ、民法のドラマ化に適していたという逆説を証明する作品だとも思える。

このような駄作を「抱腹絶倒の本格派ミステリー」と銘打って発売する商魂には敬意を表したいと思うが、実際にお金を払ってこの本を手に取った読者の著者に対する期待は、見事に裏切られたと言わざるを得まい。

aoさんの評価:

財閥のお嬢様なのに刑事になった宝生麗子は状況から簡単に推理してみせます。

執事の影山は現場を見ていないのにその概要を聞いただけで、「失礼ながら、ひょっとしてお嬢様の目は節穴でございますか?」、「この程度のことがお判りにならないとは、アホでいらっしゃいますか?」などと言葉遣いだけは丁寧に、でも、麗子を馬鹿にしながら暴言を吐いた後、自身の推理を語り始める、そして、麗子も悔しいながらもそれを認める、というパターンでいくつかの事件が収録されています。

ミステリー小説といいながら、テンポよく書かれていて、ところどころ漫画チックなところはありますが、楽しく読めました。

執事の影山がピントのずれた麗子の推理を、失礼極まりない言葉を初めに正していくのも胸のすく快さを感じさせます。

この仕事のできそうな、痩身の執事はいいな、と思いました。

ドラマで嵐の櫻井翔さんが演じましたが、私のイメージとはかなり違っていてビックリしました。

Lalaさんの評価:

すでに嵐・櫻井翔と北川景子によりドラマ化や映画化がされている本書は、刑事ではありながらも洞察力や観察眼に欠けるお嬢様探偵と、頭脳明晰で推理力に長けているお嬢様の執事がコミカルなやり取りを繰り広げながら様々な事件を解決していくミステリー小説である。ドラマや映画では、ライバルの探偵のおちゃらけた役柄や、お嬢様と執事の信頼関係が愛情へと変化するのかしないのか…といった部分にスポットが当てられていたが、原作は読み応えのあるミステリーであり、ドラマなどとは少し異なった雰囲気が醸し出されているように思う。ただ、お嬢様の豪華な私生活や雰囲気が鮮やかに描かれて居るという点では、一般的なミステリー小説よりかはコミカルと言えるかもしれないため、濃厚な人間ドラマや複雑難解なミステリーを読みたい方には少し期待に沿えないかもしれない。逆にどんな人でもするりするりと理解できる謎解きと、なおかつお嬢様と少しいじわるな執事のやり取りを楽しみたい方にはうってつけの一冊である。

citrusさんの評価:

大ベストセラーになり、テレビドラマ化もされた人気作です。続編が刊行され、現在は第3巻まで発売されていますね。大まかなあらすじは、警視庁に勤務する大財閥のお嬢様・宝生麗子が、事件の謎を執事のヒントもしくは助言で解決していくとったスタイルです。

なんとなく思いついたのが筒井康隆さんの「富豪刑事」ですがあちらには執事は出ていませんね。ミステリといってもライトでさくさく読めるので、ミステリー初心者や推理小説を読むことに不慣れな学生さんとかにはもってこいの作品だと思います。

本作は短編集なんですが、一番自分が気に入ったのが「花嫁は密室の中でございます」という作品。トリックはアレだけど、登場人物の哀愁がほんのりと匂うのが良い。

しかしいくらなんでも自分の主人であるお嬢様にこんだけ暴言を吐いて許されるものなのか、と執事の影山に思います。この完璧超人の影山の正体も今後の展開で明らかにされていくのかな。そうなると楽しみです。

黄田さんの評価:

元々ミステリ好きです。

最初は、鮮やかな表紙に魅せられて購入。

すんごいお嬢様が、身分を隠してただの警察官として事件を解決していくお話しです。

タイトルの通り、実際に解決していくのはお嬢様の執事。お嬢様の愚痴を聞く内に、事件を解いてしまいます。

安楽椅子探偵物なのかなー、と思えばそうでもなく。なかなかアクティブな執事さんです。

まあ、ここら辺はドラマ化にもなりましたし、ご存じの方も多いでしょう。

個人的にドラマと原作の違いを言えば、主人公の執事がもっとなんていうか、お嬢様に対して冷淡なんですよね。

あれですよね、多分、お嬢様に異性として優しくしてはいけない的なw 

たまにお嬢様につっこまれ、ちょっと慌てる執事がすんごい可愛いです。

とまあ、お嬢様と執事の関係でもうかなりお腹いっぱいなのですが、肝心のミステリ部分としては、うん。

短編中心なので、とても読みやすいです。おやつに最適。

トリックも、本当にちょっと考えれば分るような、単純で身近なものが多いです。

私も珍しく何個かトリック解けました^^

ミステリ初心者にも、読みやすくてオススメの一冊。

お嬢様と執事の恋模様も、にやにやな一冊です。

イックさんの評価:

ドラマ化された人気の作品ということで手に取りましたが、残念ながらミステリーファンを納得させるだけの説得力はないと言わざるを得ません。

 いい意味でも悪い意味でもこの作品はライトノベルなのだと思いました。私はライトノベルは好きですが、ミステリーとの相性は良くないと断言できます。

 つまりキャラはしっかり立っているんです。新米警部の宝生麗子とその家の執事が探偵役という安楽椅子探偵型の小説だと言えます。お嬢様と執事といった関係ですが、この執事は非常に慇懃無礼で会話のやりとりは面白いと思います。

 だから問題はミステリーなのです。読みやすいけどリアリティが全くない。6つの短編から構成されていて、あまりにあっさりと謎を解明しすぎるのです。

 こんなのミステリーじゃないとミステリーファンからしたら涙です。元々この作家さんは「密室の鍵貸します」といった本格ミステリーでデビューした人で期待をしていたのに今はライトノベルの方が売れるんだろうなと思いました。私としては初期の作品の方が好きでした。

回転すしさんの評価:

ドラマ化や映画化もされたことも有り、多くの方が既にごぞんじでしょうが、本作は東京、国分寺界隈を舞台にした、大富豪のお嬢様とその執事が事件の謎を解き明かすミステリー作品です。

個人的な話ですが、国分寺界隈には住んだ事があるので、その点においても楽しい小説なのですが、しかし、本書の一番のうりは何と言っても、ちょっと間抜け(失礼!)な所やちょっと面白おかしく表現された女性特有の計算高さ(これまた失礼!)があるお嬢様と、冷静ながらも思いもよらぬ毒を吐く忠実な(本当に?)執事の間の掛け合いでしょう。

結局、毎度毎度、この執事の方が事件の謎を解いてしまうのですが、その様子に、執事に加えて警察の仕事をしているのだから、給料は2倍もらわないと割に合わないよなあと思わずにはいられません(笑)。

さて、これで本書がどの様な雰囲気を持ったミステリー作品であるかはご理解いただけたかと思います。

そう、純粋な、純粋としか言いようのないただの娯楽作品なのです。

なので、もう単純に楽しみたい、そんな気持ちの時におすすめです!

ひろぽんばばさんの評価:

とにかく、東川篤哉さんの小説は会話が楽しい。特に、この【なぞ解きはディナーのあとで】の宝生家のお嬢様麗子さまと執事の影山との会話は最高。恭しくお嬢様と立てつつも、最後にはズバッときつーい言葉を投げかけるのが、最高にユニークです。

執事の探偵という今までにない役柄の想定というのも、おもしろかったかも知れませんね。

肝心のなぞ解きに関する事も、”なーんだ”という気もするが、其々の話でなかなか考えられているものです。

他に学園物の作品にも、言える事のなのですが発想がその人柄を素直に投影させているのだいいのだとおもいます。

謎…においての、もう一人の主人公?は国立署の風祭警部の素っ頓狂な、殺人事件における推理がいい味を出しているのです。

本当に肩の張らない、推理小説です。今までのミステリーとは違う、新感覚のジャンルをうちあげてもいいのではないでしょうか。

学園物・探偵所物とそれぞれにユニークなキャラクタが存在していて、忘れられない主人公の達です。

これからも、何が出てくるかわからない主人公を期待しています。

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