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1Q84

1Q84 book1

1Q84

村上春樹

2010年度本屋大賞部門
第10位

クチコミ( 3

「こうであったかもしれない」過去が、その暗い鏡に浮かび上がらせるのは、「そうではなかったかもしれない」現在の姿だ。書き下ろし長編小説。

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「1Q84」 の評価/クチコミ

じょえたすさんの評価:

村上春樹らしく淡々とした文章ながら、家庭のトラウマや宗教等ダークな問題や、不特定多数との性行為などのエロスが綴られ、知っているはずの世界は、作中の主人公たちと同じ視点で世界に入り込んでいく。

作品は主人公とヒロインの二人の視点で進む。

二人は元々知り合いではあるのだが、全く別の立場、観点から物語に関わっていく。

二人の別々の視点から、少しずつ物語に近づいていく様は、もどかしさと真相に迫っていく楽しさがあり、読書している時間を忘れさせるような中毒性があり、単行本3巻に分けて発売した長編小説だったにも関わらず、あっという間に読み切ってしまった。

主人公とヒロインは、幼いころに少しだけ接点があった。

その接点は、異世界に入り込んだ二人の間でひっそりと大事な思い出として残っていて、所々に現れたりもする。

色々と異常な事が起きる異世界で、幼いころの淡い恋を思い出しつつ、生臭い生活に身を投じる二人はとても目を引き付けるだろう。

この二人は、印象に残るという意味では村上春樹作品でも1,2を争うのではないかと思う。

NOKIさんの評価:

久々に村上春樹作品を読んだ。この作品はあまりに話題になっていたので逆に読まずにきてしまった。読んだ結果、やはりいい!。なんか物書きとしての高みを感じる文体や構成だなと本当に感じた。もちろんストーリーも面白く読んでも読んでも飽きない。文庫で4冊もあるので結構な時間がかかるのだが止まらない。睡眠さえも奪われる勢いでした。読んでいると長編の中、要所要所に員を踏むかのようにちりばめられている関連性や単語。何かが繋がる瞬間の演出。それらに気付く時の自分の感覚、面白いだけではなく、読んでいるこちら側までが何かの高みに近づいているような感覚を覚えました。こんな小説ってなかなかないと思う。

ストーリーはやはり村上春樹らしく不思議ワールドなんだけど地味に普通の現実世界が舞台である。しかし普通の世界と不思議な世界との行ききは村上ワールドの得意とするところですね。相変わらず引き込み力が抜群です。非情にオススメの作品です。

とこさんの評価:

もはや世界の巨匠と言っても過言ではない、村上春樹による渾身の長編物語。発売時は書店に並ぶ長蛇の列が社会現象とも伝えられました。

幼なじみの男女が一応の主人公ですが、その他の登場人物が濃い物語です。物語内の肌触り、空気感がざらりとリアルで本を読み終わったあと思わず空を見上げたら自分が「月がふたつある」世界にいるのではないかと思うほどでした。

三部に分かれた大長編でありながら、差し出された謎はあくまでも最後まで謎のまま、むしろ謎部分が膨らんでいるような気もします。

個人的には第二部までで終わってくれた方が、せつなすぎるラブストーリーとして終生心に残った気がします。しかしながら、全てのキャラクターがくっきりと印象的で、しかしとらえどころなく、言いようもなく胸に残ります。何度も読み返したくなる、著者が今まで描いたモチーフを全て込めて描いた現代のパラレルワールドの物語です。

村上春樹の本は、読む人によってまったく違う感触を味わえるのも、著者のすごいところだと思います。

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