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かばのシャーロット

かばのシャーロット

自分が本の舞台である地に住んでいるため、感慨もひとしおでした。読みながら、ミーナやその家族、主人公の息吹をそこここに感じることが出来ました。

さすがにカバはいませんが、作中に出てくるお店や、主人公がドキドキしながら通った市立図書館(村上春樹も通っていましたね)は今もあります。

山の手のお屋敷の住人が遠出したがらないのも今も同じですね。

個人的には、主人公がミーナのために工場へ行くシーンが一番印象に残っています。

思春期にさしかかろうとする多感な少女の、病弱な友だちを守るためのささやかな冒険。

主人公自身も親元から離れて本当は寂しかっただろうに、ミーナのために奮闘する健気さに胸が打たれました。

他にも、図書館の気になる職員に本の感想を伝えるシーンや(本当はミーナの感想だけど)、ミーナの恋の行方を自分の胸だけにおさめるシーンなど、主人公の成長物語としても楽しく読めました。

そしてラスト、儚かったミーナはなんと海外で自立しており主人公との絆は続いています。

美しく暖かい少女時代の思い出は、成長の礎となり、二人を今も支えているのだと思いました。

2015年5月30日

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