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こころ

こころ

悪人が必ずしも裁かれるわけではないのだろう、いつ誰がこういう状況におちいっても仕方ないという恐怖ににた感情を抱いた。こういう本当に悪人としかいいようのない人達はこの世界にも普通にたくさんいて、でもそういうたちはうまくやっていたり、なんらかの理由で社会的に強者だったりするから、裁かれたりはしない。だから、誰もがこうなる選択肢をもっているのであろうと怖くなった。だが、少しづつ少しづつ希望に向かっていって歩いていっているような感覚も読みながら増していくので、何とも言えない不思議な読後感だった。あえて言うなら「スゴイ!」としか言えないような感覚だったように思う。

また、馬鹿にされてたまるか!というある登場人物のセリフが非常に強くこころに残った。悪人たちと戦っていくには、やはりこういう精神的に不屈であることが正解なんだろうなと感じられたからである。彼女のように、強くなりたいものだなと、心を強く揺さぶられた。

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