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三浦しをんの小説はこれ以前に、職業ものは「まほろ駅前多田便利軒」の便利屋、「仏果を得ず」の文楽の世界と読んでいたので、これを読み始めたとき、今度は木こりかあ、なんかよくわからん世界だけど、と思いながら読んでいくうちに、さすが三浦しをん、林業の世界をこんなに魅力的に描写するとは!やるなあ、とはまって夢中に最後まで読んでしまいました。

主人公の平野勇気は横浜の高校卒業後に研修生として、林業を生業にした神去村という場所に放り込まれます。都会っ子が斜陽の林業に就職し、山の自然や、濃い人間関係や、祭り、古いしきたりといったものにカルチャーショックを受け、だんだんと成長していくという。それは大変なことで、もっと神妙になりそうな話なのに、「なあなあ」という神去村の温かな空気感も心地よく、エンタメ要素も存分に感じられ、最後の祭りのシーンの大木に皆で裸で乗って、山の上から猛スピードで下っていくところなんてかなり楽しく読めました。映画は見てないけど、ちらっとそのシーンが映ってますね。なんか山に行って、美味しい空気を吸いたくなります。

2015年4月9日

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