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じょえたす

じょえたす

この作者の著書の中でも、とてもお気に入りの本。

主人公は、人間の死期を決めることを仕事にしている死神である。

死神は音楽好きでなんだか少し抜けていて不器用で、バカ真面目なサラリーマンのような印象を受ける。

このちょっと変わった死神が、死期を決める為に訪れた7人の人間と過ごす、7つのエピソードが短編形式で綴られている。

主人公の死神視点で語られる7つのエピソードは、時代を超えて進み、死神は自分の姿形を訪れる人間に合わせる事が出来る。

主人公は若者受けするイケメンにされたり、デブなおじさんにされたりと、様々な外見で登場するが、変わるのは外見だけで死神の接し方等は変わらないので、そのチグハグな人との接し方で死神に親しみを覚えてくる。

一つ一つの話は独立しているが、伊坂幸太郎作品らしく所々に他の話との繋がりを感じられる作りとなっていて、どんどん引き込まれていく作りになっている。この死神は死期を決める間、人間の傍で生活をして見定める事が多いのだが、人間から聞いて覚えた知識を別の人間に披露したりしている所などは可愛さすら覚えてしまうほど。

話のテンポも軽快で、あっという間に読み終わってしまうだろう。

死という話題は何度も出てくるが、なぜかあまり寂しさや悲しさは感じない。

読了の頃にはどちらかというと、主人公の死神の仕事ぶりを見守り、無事やりとげた達成感を一緒に味わうような満足感を得られるのではないだろうか。

2015年2月18日

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