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じょえたす

じょえたす

太宰治作品のオマージュ作品、との事だが、非常に伊坂幸太郎らしい作品だと思った。

登場人物が全て魅力的なのである。

女の敵のようなことをしている主人公にはなぜか嫌味がなく、応援したくなってくる魅力がある。

主人公と共に過ごす繭美は、でかくて不潔で下品で、全く魅力がないように描かれているにも関わらず、行動を追っているとかわいげや女性らしさを感じる一瞬があったりする。

作中で主人公と交流のあった女性5人も、それぞれ全くタイプの別の女性なのだが、キャラクター性に富んでいて、それぞれとても魅力的だった。

この登場人物たちが作中でそれぞれ、お互いのやりたいように話を進めるので、最初は少し置いてきぼりになっていた。

特に序盤では展開がよくわからず、全く話についていけない。

だが、その後展開を追うごとに設定背景が補完されていく。

登場人物の個性もどんどん馴染んできて、読み進めるほどその個性が快感になってくる。

読み終わる頃には完全に世界感に浸れていて、結末に向かうテンポの良さに引き込まれている。

本当に楽しめる小説だった。

2015年2月7日

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