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たま

たま

実際の都市である福岡市や佐賀の三瀬峠などが舞台で、個人的に地元なので地名が出てくるたびにああ、あそこかと現実味がありました。

祖母と二人暮らしをする土木作業員の祐一と佐賀のアパートで二人暮らしをしている紳士服店に勤める光代が主人公で、地方都市に住むうつうつとした現実感が漂う感じで、二人は出会い、逃亡へと向かいます。

祐一は出会い系サイトで出会った佳乃を殺した罪で捕まります。保険外交員の佳乃は祐一を退屈しのぎの相手と軽視し、思いを一方的に寄せるお坊ちゃん大学生の増尾は佳乃を見下しているという関係性です。一番印象に残ったシーンは佳乃の父佳男が増尾を峠で佳乃を車から置き去りにしたことを知り、増尾に会いに行き、殴られ入院し、それを面白おかしく仲間達に話している所に「そうやってずっと人のこと笑っていけばよか」という場面です。佳男にとってはかわいい娘であり、祐一にとってはひどい女であるという。段々と話が進むにつれ、犯人が誰なのかということよりも、「悪人」って結局誰のことだったの?誰しもが人間いろんな面を持っていて、誰もが悪人でもあり善人でもあるのか?余韻が残る作品です。

2015年2月27日

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