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みか

みか

京極夏彦の人気シリーズ第8弾、陰摩羅鬼の瑕です。舞台は長野、白樺湖畔に佇む由良邸は、鳥の剥製に囲まれた鳥の館と呼ばれていました。その主である由良伯爵はこれまで四度も自分の花嫁の命を奪われており、次の五人目の花嫁の命こそは守りたいと、東京の探偵榎木津礼二郎に花嫁の護衛を依頼します。そしてお馴染み、小説家の関口巽と共に由良邸まで向かいますが、そこで関口は伯爵と同じ小説家として言葉を交わしていくうちに、伯爵の奇妙な世界を知ることになります。

今回の話では、探偵・榎木津の「人の記憶が見えてしまう」能力が発揮されず、作中の人物たちはただ起こる事件に翻弄されていきます。事件自体はとてもシンプルではありますが、そこへ辿り着くまでの過程をじっくりと楽しめるのが本作です。後半、陰摩羅鬼を落としにくる陰陽師、京極堂も出番の割にはその存在感が際立っています。

本作は前作「塗仏の宴」の後日の話なので、先に前作から目を通したほうがより楽しめると思います。

2015年1月23日

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