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のぼうの城などで有名な和田竜先生の新作、村上海賊の娘は、海賊の棟梁の娘、景という男顔負けの女海賊の物語です。男勝りな上、その時代ではモテない容姿の景が自分の理想のいい男(もちろん強い海賊)を探しに海へ出るというのがすべての始まり。やがて景の結婚をめぐって、景の父である海賊の棟梁である村上武吉、大阪本願寺で織田信長と戦いを繰り広げる信者たち、それを支援している雑賀党、織田方の軍勢の眞鍋海賊などがそれぞれの思惑が絡み、娘の婿探しが海と陸を交えた大きな戦争へと発展していきます。

この本は下巻からスピード感が増していきます。それまで自分の婿探しばかり考えていた景が戦場を経験することで戦とは何かを知り、海賊とは違う人々の生き様を見ることで、その中で自分の求める生き方を見つけ出そうとしていきます。その生き様は景の戦い方の苛烈さも相まってとても格好良く、また景を取り巻く個性的な人物たちにもだんだんと愛着が湧いてきます。

全体的にさらりとした文体と描写なので手軽に読めるところはいいですが、歴史小説を期待されて読むと少し肩透かしかもしれません。

ただ戦争のシーンは圧巻で、目の前に映像が浮かんでくるかのようです。まるで映画のような体験ができると思います!

2015年1月22日

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