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もりのよる

もりのよる

 貴志さんのミステリーは好きでよく読みます。代表的な作品といえば悪の経典か黒い家だと思います。こわい作品が代表的な作品ですが、ラストシーンがしっかりと描かれていて、ちゃんと解決するので、読んでいても楽しいです。個人的には青の炎のような切ないミステリーが好きですが、圧倒的にダークサイドに振った作品も潔くて好きです。悪の経典が映像化された時はさすがにと思いましたが、結構というかかなり良い作品でしたので、嬉しかったりもしました。こう書くとヤバい人だと思われるといやなのですが、作品としての仕掛けがしっかりしていて、悪い人の目線からみた事件というのもありだと思います。凶行に及ぶ先生の狂気はエンターテイメント性があり、ショットガンを打つという行為がスカッとする感じもしますが、これは犯罪でサイコパスの世界です。生徒側も一斉に逃げたら助かるのではと、生存の方法を僕だったらとか思ったりもしますが、読者にそういった想像をさせる読み方があるのも良い小説だと思うところです。本当は最後にこれは文化祭の出しものでお芝居でした。みんな騙されたねって内容なら笑えるのですが、最後までがっつりシリアスで、生き残りやADEの伏線がある所、蓮見先生は復活するかもって思える所も残してあり、やっぱりこわーいと思う小説だったりまもします。

 買って読んでも十分にその価格分の楽しみはある小説です。

2015年3月29日

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