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るんだ

るんだ

本を手に取っての第一印象は象徴的な表紙だな、ということ。

話題になってしばらく経ってから読んだので、父と子の話しだとは知っていました。

また、桜庭一樹氏の他の著書もいくつか読んでいるので「ミステリー」は含まれていると予想しながら読み始めます。

この作品はミステリーに重きを置くよりも、父と主人公、そして周囲の人間が繰りなす話しです。

特に父と主人公の関係が大きく話を進めていきます。

近親相姦、禁忌、といったものに挑戦しているとも見れる作品です。

殺人の仕方も最後を思うと、罪が大きいと感じます。

また、この罪を大きく感じさせる自然環境の描写もリアルです。

桜庭氏の書く登場人物には(例外もありますが)大きく目立つ特徴があります。

名前に見えない、名前です。

戸籍として登録することはできますが、苗字と合わさると悪意を感じさせるものが付けられることが多々あります。

しかし、それが話しのカギを握っていることもあるので、読了してそういう意味だったのか、と分かることも。

全体的に丁寧な本ですが、好意的に受け止める人と、途中で読むのを止める人がいる本…つまり読む人を少なからず選ぶ本だと思います。

2015年6月30日

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