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グルヌイユ

グルヌイユ

男子中学生が、学校の部室棟の屋根から転落死しているのが発見される。

亡くなった名倉は、4人のテニス部の生徒に、いじめを受けていたことが判明。

果たして、事故か自殺か。

でも、読んでる限りでは、それほどひどいいじめを受けている印象はない。よくある男子の悪ふざけだ。

いじめられる方も、仲間として扱ってもらいたがっているフシがある。

たぶん、現実でもこのあたりが一番難しいところ、なんだと思う。やっている方は、単なるじゃれ合い、それほどの悪意はない。死ねばいい、なんて思っていない。ただ、本人も気づかぬうちに、日々エスカレートしていく。

よく言うように、いじめられる方にももちろん原因はある。死んだ名倉は天使じゃない。読んでる限り、お友達にはなりたくないし、はっきりいって嫌われ者だ。甘やかされたお金持ちの坊ちゃんで、新しいテニスウェアだの、ラケットだのをひけらかす。まるでいじめられたがっているとしか思えない。

こういうのって、多かれ少なかれどこにでもある。なので、読んでいていろいろ思い当たるフシがある。こういう子いたな、こうことって昔あったな。そのあたりの具合がすごく巧い、と思う。

実際はどうだったか、ということよりも、親や当事者のそれぞれの心情が、すごく興味深かった。

2015年5月17日

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