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ハル

ハル

上巻、下巻の二部作にわかれている大作ながら、1日で一気に読んでしまいました。

一度も休憩することなく、ラストシーンまで一気に引き込まれてしまう文章力はさすが西加奈子先生です。

4人家族の物語を中心に、海外の習慣の違いなどを織り混ぜながら、展開が書かれている物語です。

インパクトがあったのは幼稚園で行われていたクレヨンのシーン。

自分の幼稚園時代思い出しながら、くすくすと笑いが起きてしまいした。

歩とヤコブか遭遇してしまった時に、お互いに目線をそらしてしまうのですが、その時に感じていた、お互いが思う理由の行き違いというのが、とても心に突き刺さりました。

友人との仲たがいというのは誰にでもある経験なので、私も過去の自分に重ねて見てしまったところがあります。

下巻では、大学生に成長した歩の姿が分かれており、一線を引くときめていた女性との関係が妙に気があうことが判明して、友人に展開していくという人間模様替が書かれています。

歩の恋人ある紗智子とのわかれのエピソードの部分は考えさせられることが多かったです。結構ショックなシーンでしたね。後味が悪かったです。

とにかくわがままで、自己中心的な姉の存在というのがあまりにも強烈です。

父親と母親のその後というのも辛く、こんな家族が実際にいたとしたら、、、。と、思わせられるような作品です。 

2015年9月12日

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