本屋大賞.com

全レビュー・口コミ件数:341件

本屋大賞に特化した書籍(本・小説)の口コミ・レビュー・ランキング【非公認】ファンサイトです。歴代の本屋大賞受賞書籍や、著者の関連書籍をデータベース化しています。各種ランキング機能により、読者から実際に評価の高い書籍や、おすすめの書籍を簡単に見つけることが出来ます。

交雑虹

交雑虹

とにかく長い、の一言ですが内容はとても良く素晴らしい作品です。貴志祐介氏の作品はクリムゾンの迷宮から大抵読んでいるのですが一番好きな作品かもしれません。

舞台は1000年後の日本。「呪力」を持った人類とバケネズミ等の異生物が共存する世界を5人の男女の幼少期から描いています。異生物達の外観などの特徴をかなり詳細に記述しているので分量が多くなるのは当然ですがそのおかげで読者にとっては異生物の特徴が理解しやすいです。その1000年後の世界観をイメージすることができれば作品にどんどん引き込まれていきます。異生物との対立、呪力を持ったが故に現れるようになった「悪鬼」、「業魔」という人類の恐怖の対象となる人。それらが絡み合って物語は進行していきます。呪力を持った人類に対してそれを持たず、圧倒的に下位にあり人間の使役であるバケネズミが「悪鬼」を自分達の味方として利用し人間を滅ぼそうと対決することとなります。そして何とか勝利した人間達。主人公達が知ることとなった自分達のルーツとは。といった物語にぐいぐい引っ張られて長いながらも最後には凄い作品だ、と思いながら読み終えました。読み応えのある秀作だと思います。

2015年3月24日

受賞年度別

著者別