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幸太郎

幸太郎

ゴールデンウイークの暇潰しに書き上げたという『姑獲夏の夏』以来のファンです。『魍魎の匣』で金字塔を打ち立て後も、次々に話題作を発表し続ける著者の衰えぬ創作意欲には、改めて脱帽せざるを得ない。

そして、白樺湖畔に聳える瀟洒な洋館を舞台とした妖怪シリーズ第11弾として発表されたのが、本作品である。

相変わらずの傍若無人ぶりを発揮する探偵・榎木津礼二郎と陰鬱な小説家・関口巽のコンビ?)は、上記のデビュー作を彷彿とさせるどころか、この作品に不可欠の重要なキャラクターに成長を遂げているといえよう。特に飽き飽きするほどの執拗な人物描写には、「これぞ京極夏彦!」と言わしめるだけの厭らしさが備わっている。いい意味でも悪い意味でも、本当にブレない作家の一人だと断言できる。

ただ、今作品に関して苦言を述べさせて頂けるなら、トリックが分かり易く、途中で投げ出しそうになった感は否めない。元警部補・伊庭を再登場させ、林羅山に纏わる京極堂と大学院生・柴の会話も面白かっただけに、少し残念な気がした。

2016年5月20日

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