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弥生

弥生

私がこの本を知ったのは、映画パンフレットがきっかけでした。

内容が気になったものの、邦画を観たくても観られない事情がある自身は図書館で原作を借りる事にしましたが、既に先約がいくつも埋まっている状態で、実際に読めたのは数ヶ月も経ってからでした。

頁を開いてまず惹かれたのが目次タイトル、そして時系列を遡っていくストーリー。

本文中にも登場するフレーズ「優雅」な感じがこの小説全体に拡がっていて、最後までスルスルと入り込んでいけました。

どこか危なっかしく、どこか寂しげで“くらくらする”とも“ふらふらする”とも言える、身体が痺れるような奇妙な感覚を抱きながら頁をめくっていったのを今でも覚えています。ストーリー、雰囲気、キャラクター、台詞…そのひとつひとつ全てに酔っていたのかもしれません。

内容は言うまでもないのですが、私自身が最も気に入っているのはこの単行本の表紙です。

単行本は二種類あるのですが、私は「カップル」という絵画が使われている方がこのストーリーにピッタリで「よくぞ、見つけた」と唸った程。

読み終えて図書館へ返した後もその絵画がいつまでも忘れられず、わざわざ同じ単行本を買い求めた挙句、我が家でそれこそ本物の絵画のように立てて飾っています。

2015年9月19日

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