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弥生

弥生

簡潔なタイトルとシンプルな装丁、それでいて何故かゾクッとするような雰囲気に惹かれました。

そして読破して驚いたのが、終始ほぼ主人公の台詞だけだった事。つまり「一人称の小説」を上回る「一人の語り掛け」なのです(少なくとも表題ではそうでした)

にも関わらず、グイグイと読者を最後まで惹きつけて離さない。これは何といっても、主人公が「告白」する事によって徐々に追い詰めていく犯人は誰なのか?…というミステリー要素が一番の魅力でしょう。

舞台はとある学校の教室(中学校だったか高校だったかは、忘れてしまいました)

登場人物は主人公である女教師と、彼女が受け持つ生徒たち。

事件現場や詳細でさえ、「告白」の中での話し言葉として扱われているから、舞台はずっと教室のままで主人公の台詞以外は何も聞こえて来ない程の沈黙が、ひたすら怖い。

最初からこの中に犯人がいるのは彼女の言葉で分かっているのに、ギリギリ最後までそれは誰?と自分以外の全員を疑いたくなる雰囲気…きっと、犯人である当人が一番の恐怖心を抱きながら「告白」を聞いていただろうな、と思わせるようなものがひたひたと伝わってきます。

2015年8月25日

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