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今まで読んだミステリー小説で一番展開が予想できないストーリーでした。

誘拐されたアレックスは助かるのか、なぜ誘拐されたのか、そしてアレックスはなぜ一見関わりのなさそうな人を殺していくのか。

謎がたくさん浮かびあがり、先が気になって気になってどうしようもなく、ノンストップで一気に読んでしまいました。

最後の最後まで読んでやっとアレックスの本当の目的が分かりました。

次々と殺人を犯す主人公ですが、それでも彼女の過去が明らかになるにつれ、私の胸の内に彼女に対する同情心が芽生えました。

また刑事のカミーユを始め、ルイやアルマンなどの個性が強く、三人のやり取りはユーモアすら感じる場面もありました。

むごたらしい場面もたくさんあるのですが、読み終わったあとは不思議と落ち着くような、むしろスッキリとしてしまうようなそんな作品です。

結末は本当にギリギリまで予想できませんでした。

アレックスは兄を罠にはめて自死してしてしまうという一見悲しい結末ですが一番最後のページに書かれたヴィダール判事のセリフに納得して、ああ、アレックスのしたことは無駄には終わらない。これで良かったんだと思いました。

 「われわれにとって大事なのは、警部、真実ではなく正義ですよ。そうでしょう?」が本当に心に残りました。

なるほどそうだ、とその言葉が胸にストンと落ちました。

今まで読んだミステリー小説の中でこれが一番強烈に印象に残る作品でした。ミステリー好きの方にお勧めしているくらいです。この作品に出逢えて良かったと心の底から思います。

2015年10月31日

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