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荻原浩の小説は何冊か読んでいるが、その中でも

人間を描くということに関して秀逸な物語でした。

主人公は、普通の生活を過ごしていて、少しずつ仕事をしている

とミスが多くなってきたり、影響が出てきます。

会社内での信頼性を失ったり、ミスに関して悩んでいく描写は

社会人として働いていると共感できるところが多く、

とてもリアリティを感じ、物語の中にどんどんと

引き込まれて行きます。

若年性アルツハイマー病という病気はよく耳にしたことは

ありますが、どんな病気で、何が怖いのか漠然としていま

したが、本作品は、それを教えてくれます。

もし自分が若年性アルツハイマー病になったとしたら、

会社や周囲はどういう風に受け入れてくれるのか、

不安になる部分を多く感じました。

親も高齢になってきていて、病気と老いの違いに

気づくことが出来るのかな~、とも考えてしまいます。

若年性アルツハイマー病と宣告される怖さや、

それをどういう風に受け入れ、生きていくか。

我々に生き方を教えてくれますし、愛情の美しさを

教えられ、涙が自然と流れてきました。

優しい気持ちになれる、とても良い作品でした。

2015年4月7日

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