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asa.com

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 警察小説の雄、横山氏の647ページの大作。平成に代わる直前、昭和64年の未解決少女誘拐殺人事件。D県警に伝わる符牒は「ロクヨン」。

刑事としての職を築いた三上は、現在は警務部広報室広報官。 学生時代の同期は人事を握る上司となり、一人娘のあゆみは家出行方不明。

肝は三上の所属する警務部という部署。刑事を下支えする広報といった管理業務。ここが横山氏の警察小説らしさかなと思われます。

 ストーリーの脇を固めるのは警務部と刑事部の対立の構図。記者クラブの反乱。

 刑事の面を被った警務部三上の決断は、警務部としての職責を全うすること。与えられた仕事に責任と誇りを持つ男性の維持が素敵です。

 「ここで、刑事部屋ではないこの部屋で部下を得た」しびれました!!

 そして新たな誘拐事件が発生する。後半の山場、20分のタイムラグで必死に広報戦線を守る部下に情報を伝え続ける!刑事ではなくても事件と戦うことはできる。

 刑事ではない地味な警務部の警察官にここまで男気の華を持たせるのは横山氏の本懐でしょう。さすがです。

2015年2月21日

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