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pino

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難民として、戦乱を逃れてアフリカからオーストラリアに移ってきたサリマ。

2人の子供を抱えて働くサリマと日本人のサユリが英語を習得するなかで物語は進んでいきます。

外国人同士のサリマとサユリが言葉の壁を感じながらも少しずつ理解しあい、距離を縮めていく中で、友情を深めていく喜びを感じる半面、たとえ家族であっても心が通じないという辛さもリアルに描かれています。

“言葉”という日常において大きな比重を占めるものにが伝わらない不自由の中で、一生懸命に人生に向かっていく姿勢、生きていくことの辛さがしっかりと描かれています。

また、エピソードの中で軽く触れられている、自国の言葉であっても読み書きができない”監督”が、再び勉強をしなおして運転免許を取得するということで、自信を持っていく姿に、感動し、泣かされました。

この作品はわずかに160ページという短い作品であるにもかかわらず、まるで長編小説でも読み切ったような充実感がありました。

2015年2月21日

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