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totoromiyu

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娘への愛から、娘を殺された恨みへと変化していく様が描かれていて、最後はどんな終わり方になるのか、ドキドキハラハラしさせる内容でした。

元教師であること、亡くなった旦那がHIVであること、たった一人の愛娘であったこと。愛娘を失った悲しみは計り知れなませんが、元教師であるだけに、どこか心の中でそこまではしないだろうと安心していた気持ちをとことん裏切られ、ゾッとさせられる台詞がたくさん出てきました。

今の若者の心に、母親の愛がどれ程のものなのか、実感してもらえる良い機会にもなりそうですし、母親の愛は法を越えるものなのかどうか、読者に投げかけている本でもあると思いました。

牛乳の中に本当にHIV患者の血液を混ぜたのか、それが本当に発症してしまうのか。主人公は本当に感染していなかったのか。また、そもそもHIVに感染する可能性はどの程度のものなのか。感染させられたかもしれないと恐怖に戦く生徒の心が壊れていく描写も見物でした。

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